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マイク大集合(1)マイクプリ編

長野県伊那市のRED IGUANA STUDIOにて、私のライブ用機材をいろいろと比較検討しようという楽しい合宿をしてきました。

ライブの基本形態は「私の弾くギターをマイクで集音する」これだけです。

しかしこれが奥が深く、機材の選定やアンプ〜スピーカーの会場毎のバラつきなど、シンプルな形態ゆえの問題点が浮かび上がってきます。

 

 

導入の優先順位としては、まずマイクです。

現在ライブで使用しているAKG C-451Bも非常に使いやすいのですが、そろそろ次のチョイスとなるものをチェックしておかないといけません。

そして、ライブでも持ち歩けそうなマイクプリアンプも、一応検討します。

しかしマイクプリに関してはそこまで導入を考えているわけではなく、あくまで現在の機材の実力と手触りを知っておく目的です。

 

というわけで、マイクは現在レコーディングでのメインマイクDPA4006を含め8本。

マイクプリはレコーディングでのメイン機オーロラオーディオGTQ-2を含めて3台を比較検討していきます。

まずはマイクプリから。

 

 

 

上:Triton Audioの1chマイクプリ「D20」

下:Rupert Neve Designsのマイクプリ/コンプレッサー「Portico 5015」

 

そして、レコーディングのメインで使用しているAurora Audioの「GTQ2」

比較対象がGTQ2と言うのはかなり酷ですが、いつも使っている機材との比較は特徴を見極める際に大いに役立ちます。

 

価格は「D20」がおよそ10万円。「Portico 5015」がおよそ21万円。「GTQ2」がおよそ42万円です。ちなみにGTQは2ch仕様です。

 

 

【D20】

D20はFETモードとTUBEモードの切り替えが出来るのが最大の特徴といえます。

しかし、TUBEモードの暴れ気味で倍音過多な音は、ちょっと使えそうにないかなと感じました。
比べるとFETモードは、非常に素直で好感が持てます。スッと焦点が定まるような音像でした。
GTQと比べるとさすがに空気感が減りますが、それでも清涼感は失われずに主張していると思いました。
取り回ししやすいサイズはライブ使用にもいけると思いますし、何より宅録で威力を存分に発揮しそうです。
10万円と思えば、ここまでの質感のものは無いかもとおもうほど優秀なマイクプリでした。
【Portico 5015】
良いマイクプリです。
厚みがあり、押し出しも良く、なんというか、音がかっこよくなります。
単音メロディのキレと和音の余韻がうまく混ざり合う感じが気持ち良いですね。
10万円と21万円。
D20とは、はっきりと「価格差」というものを見せられた感があります。
実音の密度や倍音の表現が違うと、出てくる音楽の充実に繋がりますね。
GTQと比較しても、さすがにニーヴ直系ということで地続き感がありました。
コンプレッサーは自分はあまり必要ないので、マイクプリ部のみの設計でもう少し小さく安くなったら欲しい気がします。
話はそれますが、ギターなど楽器の世界では、意外と「音」そのものには値段が付けられないものです。
コンディションであったり、材の種類であったり、歴史的な背景であったり・・・
もちろんレコーディング機材の世界でもそういった側面はあるにせよ、それでも価格差と音は素直にリンクすることが多いと感じます。
結論として、今回はどちらのプリアンプも導入は見送りそうです。
タイトな移動続きのツアーなどでは、やはり取り回しの良さが必要です。
基本たった一人でギター2台とマイクとCDを持ち歩き、そこに加えてのプリアンプとなると、やはり電源周り含めて厳しいかなと。
そういった条件をふっとばすほどの魅力を、今回は感じなかったとも言えます。
しかし、(多くのギタリストがするように)宅録をやる場合においては実に重宝すると思いました。
自宅に常設するとしたら、コンプの付いたPortico 5015は実に使い勝手がよく、何より音の質感が素晴らしいので、良いチョイスだと思います。
もちろんD20の素直な音像はエフェクトをかける際にも有効でしょうし、何より価格が魅力的です。
楽しいテストとなりました。
(マイク編につづく)

 

 

author:伊藤賢一, category:機材, 22:01
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